虫食いは深刻、しかし、私は農薬を使わないと決めている

過日、ストーブを準備しました。灯油を購入しました。使い始めています。部屋にはエアコンがあります。エアコン、今年の夏も大活躍でした。酷使しました。冬の間は休ませてあげようと思い、ストーブを出しました。

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季節の移り変わりとともに、畑の景色が変わってきています。1mm程度の小さなタネから育てたキャベツブロッコリーは、数か月前まで草むらであったところに作られた畝で大きな葉を付けています。最大の葉っぱは、幅が30 cmを超えるような大きさです。背丈は、防虫網を割いてしまいそうなとろこまで伸びてきています。そして、何枚もの大きな葉に守られるようにしてキャベツの中心では、店頭で見かける、あのキャベツができつつあります。よくここまで育ったものです。というのは、キャベツの種が発芽し、それが苗となった段階では数十はありました。しかし、現在、畑でキャベツとして成長しているものは10個足らずです。

 

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ニンジンラッキョウは、とりわけ順調そうです。ニンジンはほとんど間引いませんので、密集しています。これでは大きなニンジンは望めないでしょうね。今年はこのまま見守ります。ラッキョウは美しい花を、連日、咲かせています。ラッキョウの収穫は来年になります。 

f:id:pcr-tada:20201108011340p:plain庭の3つのプランターには、それぞれ4個ずつ、そら豆をまきました。その後の発芽率は100%、そして写真のように成長しました。昨日の早朝、帽子が濡れるか濡れないかの雨の中、そのすべての苗を元肥処理してある畑に植え替えました。そら豆の収穫も来年です。このまま虫に食われず、すくすくと成長してくれますように。

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ハクサイダイコンは、防虫網の中で育てています。どちらも、2回目の挑戦です。1回目の時は発芽してしばらくすると、芽が跡形もないほどに虫に食われてしまいました。2回目の芽生え期においても、予想はしていたのですが、大方虫に食われてしまいました。その結果2~3割ほどが残り、それらが今、網の中で成長中です。ハクサイの葉は、写真のように大きく成長しました。もう、大丈夫だと思うのですがいかがなものでしょうか。ダイコンはギリギリのところです。かなり虫に食われています。このまま耐えしのげるか、ここ数日が山場かもしれません。

 

トマトで研究されているのがペプチドのシステミン、防虫効果がある植物ホルモンです。システミンは細胞膜上の受容体に結合し、その結果ジャスモン酸の合成を誘導します。このジャスモン酸を含んだ葉を食べると、虫は消化ができなくなることがわっています。ジャスモン酸にはタンパク質分解酵素の活性を阻害する機能があるからです。虫の消化不良が、防虫効果として現れるというお話です。

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虫食いが一番顕著だったのはキュウリでした。無残にもほとんどすべての葉が食べられてしまいました。花は100を超えるほど見かけましたが、収穫できたキュウリは数本です。一番目立っていた虫はタツムリ、日中の暑い時間帯は根近くの土の中にもぐり、たぶん夜中に出てきて葉っぱを食べまくるのでしょう。次いで虫の被害が大きかったのがキャベツジャガイモ、その他はブロッコリーカリフラワーコマツナホウレンソウ・・・・。そうです、ほとんどの野菜が被害を受けました。これらの野菜では、システミンはどうなっているのでしょうか?植物が作り出すジャスモン酸が主成分という農薬はないのでしょうか?あれば使いたいのですが、ただし、あったとしても値段がめちゃくちゃ高そうですね。

 

今後も農薬を使うことはしません。少なくとも1年間、どうなるか観察します。

 

 

 

 

虫食い-見てはいけないものを見ている?

台風を境に、連日、秋らしい日が続いています。2か月ぶりにゴルフに行きました。スコアーはボロボロ、一緒にプレイしている皆さんに気を使いながらのラウンドになりました。特に初対面の人と会話しますので、気疲れしてしまいました。終わり近くになって、やっと100ヤード以内のショットが次々にピンに絡むようになりました。直ぐに次のゴルフに行きたくなるようなゴルフの魔力の虜になっています。知り合いの方も一名ご一緒させていただきました。その方のドライバーの正確さ、きれいな弾道に圧倒されました。知り合いになった時からすでにお上手だったのですが、さらに腕に磨きがかかったようです。

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さて、私の田舎暮らしの畑の話です。連日の雨で土に水分がいきわたり、野菜への水やり作業がほとんどなくなっています。今夏は、一日最低2回水やりをしていたので、今は大変助かっています。本当だったら数多くの野菜の成長が楽しいはずですが、悲しい日々が連続しています。雨のせいかどうかはわかりませんが、虫たちの食欲はとどまるところを知りません防虫網を使っています。しかし、ほとんど防虫効果はありません。網の中で激しく虫に食われています。最悪な状態なのが網なしのキュウリと網の中のブロッコリーです。それに続いて、キャベツダイコンコマツナの葉も食べられています。連結ポットの苗も全滅です。初めての体験なので、「農薬を使って虫よけすればよいだけの事」かもしれませんが、私は農薬を使いません。網だけでどうなるのか、観察を続けていきます。もしかすると、見てはいけないものを見ている、すなわち踏み込んではいけない領域に入ってしまったような気がしています。

f:id:pcr-tada:20200916145125p:plainただし、不思議なことが起こっています。庭に置きっぱなしにしているプランターキャベツの葉の虫食いレベルは、圧倒的に畑のものより低くなっています。密集しているので、より虫に食べられそうなのですが、実際はかなりきれいに葉が成長しています。理由としては、1)密集していることでかえって虫に食われにくい状態になった、2)プランターそのものの形状や高さ・深さなどが葉を守ってることに働いている、3)プランターを置いている場所が葉を守る要因になっている、4)庭は人が行き来するところなので虫が葉につきにくい、などが考えられます。理由がわかる方がいらっしゃいましたら、コメントよろしくお願いいたします

 

ホームセンターに長ネギの種を買いに行きました。ついでに、大そら豆の種も購入しました。そら豆の種は、1袋400円です。私にしては、超高級な種です。秋にまいて収穫は来年の5月ということです。豆なので、「窒素固定の根粒菌、根に着くのかな」、そんなことを考えて購入しました。お店の外には、所狭しとブロッコリーキャベツカリフラワーの生き生きした苗が売られていました。もちろん、それらはまったく虫に食われていません。値段は、1苗100円以内です。お手ごろ価格だと思いました。ただ、これは室内で育てられたのか、あるいはすでに農薬処理されているかも知れません。それに、私の畑に植えたとたん、すぐに虫の餌食です。なので、買ってきませんでした。かりに私の畑に植えても虫に食われないとすると、それはそれで怖い話です。

 

だいぶ前に、ある大学の研究室を見学させていただいたことがございます。そこでは、野菜が土を使わず、液体の培地だけで育てられていました。太陽光の代わりに、照明で光が調節されていました。その見学の際はそれほど感じませんでしたが、もし先に虫に食われ放題の私の野菜を見ていたら、その研究の大切さを実感できたように思います。ただし、虫はおしべとめしべの受精に必要な場合もありますので、室内培養ではその辺は手間がかかるかもしれません。

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畑は、それらしく見えるようになってきました。涼しくなり、気持ちよく汗をかいています。いずれにしましては、季節は秋になりました。夜になると虫たちが鳴いています。今年の秋は、残念ながら、虫の鳴き声は私を心地よくはしてくれません

 

Twitterにブログ、それに野菜つくり

晩夏も過ぎたところです。今年の夏の田舎暮らしを振り返ってみたいと思います。

 

今年は特別な夏でした。もちろん新型コロナウイルスの影響です。外出を控え、家で自粛した時間が長かったせいで、時々不安になり、精神的につらい時期もありました。しかし、その分、野菜つくりに集中できたと言えなくもありません。健康を維持することで将来の時間を節約するため、あるいは農薬を使わない安全な野菜を食べるために、人生で初めて野菜つくりに挑戦しました。

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その甲斐あって、野菜つくりの方は順調に進んでいます。草むらだったところを耕し始めたのが、7月初旬でした。それから毎日畑に出るようになり、今では10種類を超える野菜を扱うようになりました。こうやって図にしてみますと、行き当たりばったりなのがよくわかります。来年は、もう少し計画的に畑を使うべきですね。

 

これまでに収穫できたものは、コマツナナスだけです。ということで、楽しみはこれからです。8月17日に植えたジャガイモの芽がやっと出ました。約3週間かかりました。ネットの情報では「芽が出るまでに10日から1か月くらい」と書かれていましたので、少し遅めです。図にあるコマツナは、2度目の種まきです。もうすぐ収穫できそうな野菜は、キュウリです。

 

今後ですが、図の右側の畝が空いています。そこでは、タマネギ、カリフラワー、キャベツ、ブロッコリー、ネギやチンゲンサイなどを育てる予定です。タマネギの苗は、農協で予約してきました。庭の連結ポットやプランターでは、カリフラワー、キャベツ、ブロッコリーの苗が育っています。ネギとチンゲンサイは、ホームセンターで種を探してきます。

 

野菜つくりは順調ですが、魚釣りは不調でした。ミミズでカレイを釣ることは大失敗でした。ミミズの形をしたプラスチック製のワームは、環境への配慮で使うのを止めました。押入れにしまってあったトラウト用のルアーや毛ばりでは、何も釣れませんでした。ということで、魚をおかずにすることは諦めました

 

オンラインの仕事についても魚釣りと同様、思ったように事が運びませんでした。ただし、私としてはオンラインの仕事は、時間をかけてでも充実させたいと思っています。これからも色々と工夫しながらお客様が来るのを待っています。

 

最後にこの夏の一番の成果は、新型コロナウイルス関連の論文を数多く読んだことだと思います。免疫関係のところは、良い勉強になりました。私の苦手分野だったので、少し克服できたように思います。ワクチンの知識も格段に上がりました。論文はTwitterのために読んだわけですが、いつの間にか総数で200報を超えています。読んだ論文のツイートは残っていますので、それらから論文を探すことができます。関連してYouTubeでの配信やそれのPDFバージョンなど、いろいろ情報を整理して残すことができました。今年の3月の終わりにTwitterを始めました。こんなに有用なものだとは知りませんでした。記録を残すことの大切さを再認識しました。そういう意味では6月に始めたブログも、今となっては貴重な記録です。野菜つくり魚釣りの日々の試行錯誤を記録を残せたことは、大変有意義でした。今後につながっていきます。さらに、皆様からの反応に背中を押されたことも事実で、ブログが継続できている理由です。大変励まされています。自分で作った野菜を食べることはもちろん楽しみですが、それよりもブログで皆様に写真と文章で野菜をお届けできることが一興です。

季節の変わり目を・・・

歌手の高田みづえさんやテレサ・テンさんが歌った「秋冬」のサビの部分、覚えている方が大勢らっしゃるのではないでしょうか。「季節の変わり目をあなたの心で知るなんて」、私は早朝の畑仕事が終わってシャワーを浴びている時に、思わず口ずさんでしまいます。普段シャワーの温度は、38℃に設定しています。しかし、真夏は暑いので温度設定を解除し、シャワーに水を使っていました。ところが9月に入ってから、水の設定では冷たくてだんだん耐えられなくなってきました。そこで、今朝は35℃に設定しました。「シャワー温度の違いで季節の変わり目を知るなんて」、それで思わず「秋冬」が出てくるわけなんです。これでは悲哀がなく歌にはなりませんね。

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今日の畑


台風10号
が九州に接近するということで、かなり大きなニュースになっていました。私の住んでいるところでも昨夜から今日にかけ、時折、風を伴った短時間集中豪雨が数回ありました。そのため、畑の畝と畝の間に水が溜まり、心配でした。日が射してきて水が引いたようなので、畑に行きました。防虫網が少しよじれている、地面がぬかるんでいるくらいで被害はなしです。先日種をまいたダイコンコマツナが芽を出しています。大きく広がったキュウリの葉には、アリが密になっていました。虫に食われながらも網の中でキャベツブロッコリーが成長し、私の手のひらより大きな葉を付けています。連日35℃を超えていましたが台風後は、30℃くらいになるようです。週間予報では、明後日から雨/曇りマークが連続しています。季節の変わり目が台風一過なんです。

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私の理想とする海のそばの田舎暮らしは、何度かご紹介してきたように、野菜つくりと魚釣りとオンラインの仕事で成り立つはずでした。しかしながら、現実の壁にぶち当たっています。にっちもさっちもいきません。ということで、生活費を稼ぐために、電車に乗り、週に何日か働きに出ています新型コロナウイルス感染を警戒し、電車に乗らないようにしていたのが、現実だったのかわからなくなってきました。同調したかのように、世の中では新型コロナウイルスに対する見方が変わってきたように感じます。新聞の一面記事は、コロナ関連以外のものがほとんどです。テレビニュースの始まりも、コロナからということはなくなりました。安倍総理大臣の退陣が決まり、後任選びが進んでいます。

 

私にとって忘れられない夏が終わろうとしています。新型コロナウイルス野菜つくり、本来全く関係のない2つの事柄が、記憶の中でしっかり結びついた季節でした。

生態系の中で生きている実感

やっと降りました。十分と思う程にが降りました。こんなにが待ち遠しかったのは、生まれて初めてです。

 

午前の降りの合間を縫って、畑にダイコンコマツナの種をまきました。ラッキョウの球根を植え付けました。

 

庭の連結ポットには、新たにカリフラワーブロッコリーの種をまきました。

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キュウリ
ナスは、絶好調です。防虫網で覆っているキャベツブロッコリー、程度は下がりましたが、まだ、網の中でアオムシに食べられています。葉に産み付けられた卵が、網の中でかえったのでしょうか?今日は2匹、アオムシをやっつけました。バックアップ用として育てているプランターキャベツの葉の裏に、繭の中に身を潜めたさなぎを発見、合計3匹見つけ、やっつけました。

 

高校の生物では、生態系における有機物の生産と消費の関係生態系でのエネルギーの流れを勉強します。どちらにおいても、太陽の光エネルギーが出発です。この光エネルギーを緑色植物化学エネルギー①に変換し、それを使って有機物を合成します。成長した植物は、やがて一時消費者(植物を食べる動物)に食べられます。それを二次消費者(肉食性動物)が食べます。この関係性を見ると、光合成ができる植物がベースにあり、人間や動物が生きていることが明瞭です。

 

炭素循環に目を向けます。大気中の二酸化炭素を利用できる(固定化できる)のは生産者である緑色植物です。二酸化炭素を取り込んで有機物に変換します。大気中への放出においては、人間が石炭や石油、天然ガスを動力源として使い始める以前は、生物の呼吸、火山の噴火や自然発生の火事などで二酸化炭素は大気中に戻っていました。現在ではご存知のように、石炭・石油・天然ガスの燃焼で二酸化炭素が大量に排出され、大気中に戻っています。約2億年前のジュラ紀植物プランクトンの遺体が海底に降り積もり、分解される前に土砂に埋もれ、熱と圧力により石油ができたのではないかと考えられています。その億年単位の生産物を人間活動の100年か200年の超短期間で超大量に消費し、二酸化炭素を超大量に大気に戻しているのであれば、炭素循環のバランスが崩れしまっても当然ではないでしょうか。

 

こうやって改めて字にしてみますと、田舎暮らしの「野菜をつくり、それを食べる」、生態系の流れの中に身を置いてることが実感できました。

 

問題 下線部①は、具体的になんという物質でしょうか?

   下線部②を行う細胞小器官は、なんと言いますか?

気体として植物に作用する物質は?  

 

8月29日から30日の深夜、約一か月ぶりにまとまったが降りました。今晩もが降ってきました。これから、たくさんのが降るのでしょうか。たくさん降ってくれると、明日の朝の水やりは、しなくて済むのですが・・・?

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防虫網
をいよいよ使い始めました。キャベツとブロッコリーを覆っています。色は黒と白です。どちらが良いか試しています。取り付けて数日経過しましたが、両方とも虫食いは止まったように見えます。もうしばらく様子を見て、効果がはっきりした時点で、数枚の防虫網をさらに購入する予定です。個人的には、黒が好きです。

 

残念ながら、最初の種イモからは芽が出ませんでした。掘り返してみたら、イモの皮だけが出てきました。ということで、1回目は失敗です。原因は高温でしょうか。連日、35℃を超えていましたので、種イモが腐ってしまったかもしれません。9月に入り、少し涼しくなったら、再度、挑戦したいと思います。

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庭においてあるプランターを2つ使って、キャベツの苗を育てています。明らかに虫食いの状態に差がありました。虫食いの少ない方は、庭に自生しているドクダミのそばに置いていました。近寄ると、ドクダミ臭がしています。ドクダミから発せられる臭いに防虫効果があるかもしれません。ということで、連結ポットで芽生えたものやプランターの苗は、ドクダミのそばに置きました。

 

植物の成熟ホルモンとして有名なものにエチレンがあります。エチレンは気体ですが、植物の果実の成熟などを促します。

2020年5月29日 J. Biol. Chem. に植物ホルモンとしてのエチレンの総説が掲載されました*。この総説で示されているエチレンの作用メカニズムは、シロイヌナズナという植物で明らかにされたものです。シロイヌナズナは、遺伝子レベルでの解析が非常に進んでいる植物の1つです。気体のエチレンは植物細胞の小胞体膜上の受容体(ETR1など)に結合します。エチレンがない状態ではタンパク質リン酸化酵素CTR1がその下流に位置する転写因子(EIN3, EIL1, EIL2)を不活性化していて、そのためエチレン応答性遺伝子はほとんど動いていません。エチレンが受容体に結合するとCTR1の活性が抑制されます。その結果、転写因子が活性化されて核内のエチレン応答性遺伝子に到達し、それの発現を上昇させます。ただ、この経路以外にもエチレンが作用するメカニズムが存在していて、現在も活発に研究が行われているようです。

 

一方、ハーブには虫よけ効果があると言われています。このように植物が発する気体には、植物や虫などに影響を与えるものがあります。ということで、ドクダミが発している臭いがきつい気体にも、防虫効果があるように思います。

 

毎日、新たな発見の連続です。

 

*Binder B.M. Ethylene signaling in plants. J. Biol. Chem. (2020) 295(22) 7710–7725.

田舎暮らしのルール

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ここは、昨日、草刈りしたところです。ハトが集まって何かをつついています。今朝は、左側に映っているところの草刈りをしました。

 

最近、よく噛んで食べるようにしています。一つは、消化器官への負担を減らすためです。もう一つは、田舎暮らしで時間にゆとりができたためです。自然にゆっくりとよく噛むようになりました。この習慣が身についてきたことで、朗報があります。それは、以前頻繁に感じていた胃のむかむかが全くなくなりました。前にブログで紹介しましたが、30代のころは太田胃散を、毎日飲んでいました。今では、それが嘘の様です。

 

田舎暮らしを始めてから変わったな、というところがあります。それは、時間の捉え方と、それに付随して物の捉え方です。対人関係に纏わるいろいろなことがほとんどなくなったせいかもしれません。具体的にどういうことかと言うと、自分が想定していた日時よりあることが遅くなったとしても、それはあまり気にならなくなりました。ある意味の開き直り、ある意味の受け入れです。例えば、先日、webである講習を受講しました。事前情報によると、受講後1週間から2週間で修了証が送られてくるとのことでした。急いでいたので、事務局にメールで問い合わせました。返事は、やはり1週間から2週間かかるとのことです。先方からのメールには、「お急ぎならば速達代の290円をお支払いください」と書かれていたので、早々に送付しました。しかしながら、1週間以上たちましたが修了証は届きません。以前なら「なんで」がたくさん頭に点滅し、ストレスいっぱいだったと思います。ところが、一向にそうはならないのです。気になりません。そもそも修了証が届いたからと言って、自分が思っているようにはその後の事が運ばない可能性が十分考えられます。ケセラセラですね。

 

なぜ、変わってきたのでしょうか。たぶんそれは、植物、すなわち野菜と今まで以上に密接に関わるようになったからだと思います。野菜は動かず、話はしません。例えば「調子が悪い」とか「元気だよ」とか、伝えてくれません。なので、野菜を毎日見続けることで私が勝手に感じとるのです。私の都合、たくさん実がなってほしい、早く実がなって欲しいなどということはお構いなし、野菜はマイペースで日々を過ごしています。すなわち、私が野菜の状態を受け入れるしかないのです。野菜に合わせて動くしかないのです。対人ならば、私が先にやったように、電話やメールで催促するでしょう。しかし、野菜に電話やメールは通じません。ただ、受け入れることあるのみです。

 f:id:pcr-tada:20200827090033p:plainミドリムシが新芽を食べています。灼熱の太陽が、連日、野菜を痛めつけています。20日以上、まとまった雨は降っていません。これらの事実を受け入れる、そしてそれらに対処する、それが野菜を作っている上での現実です。これから台風がやって来ることでしょう、一夜にして野菜がダメになるかもしれません。野生の動物が、不意に食い荒らすこともあるでしょう。贖うことができない以上はそれらを受け入れる、これが自然とともに生きていくための田舎暮らしのルールなんですね。もう50歳の半ばを過ぎました。自然を受け入れ自然とともに生きる、それが可能になる年齢なのでしょうか。

 

日々ストレスが少なく、消化に負担がかからない野菜を中心にした食事を摂っているので、胃をはじめとする身体の調子は良好です。畑仕事で体重は減少し、お腹周りも細くなってきました。腕は、太くなりつつあります。そんなわけで、今のところの田舎暮らしはまずまず順調です。

 

追記:虫に食われて穴が開きまくっているコマツナを食べました。葉一枚一枚、虫が付いていないか確認しながらすごく丁寧に洗います。農薬が付いているかもしれない穴の開いていない葉は、そんなに丁寧に洗わなかったのに。