野菜つくりは、将来の時間を節約する

時間をお金で買え」、あるいは「時間はお金で買えない」など、お金という通貨と時間と言う無形なものが時々比較されます。両者は逆説的なようですが、実は言ってることは一緒、時間は貴重だということです。

 

大学の研究室で実験をしていた時は、多忙な日々を過ごしていました。どちらかと言うと、前者の「時間をお金で買え」を選択していたように思います。例えば、結果を出すのに専門業者に実験を委託する、それで浮いた時間で別の実験を行うなどです。

 

ところが、田舎暮らしを概観すると、後者の「時間はお金で買えない」を選択しているように思います。もし、新型コロナウイルスに感染してしまったら失う時間が大きい、だから人込みを避けて収入の少ない田舎でひっそり暮らす、こんな感じです。

 

もちろん、田舎暮らしでも「時間をお金で買え」を実践することもあるでしょう。例えば、畑を耕すのに耕作機を購入するなどです。ただ、現状お金がないのでそれはできません。

 

私のブログ「元大学教授が考えた生活方程式」で紹介しましたように、私の田舎暮らしは次の生活方程式から成り立っています。

オンラインのお仕事+野菜つくり+魚釣り=田舎暮らし・・・・・①

この時に問題になるのが、時間です。①式の左辺の3項目に1日の時間をどのように割り振るかです。現状はオンラインの仕事が少ないので、野菜つくりと魚釣りに費やすことができる時間は、かなり長時間です。しかし、釣れない魚を追い求めて海に行くことは、憚られます。釣れなかった場合、時間を失ってしまうように思うからです。そうすると、野菜つくりが、自然に選択されることになりました。

 

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鍬を買いました

数日前に、雑草に埋もれていた畑を耕すことに決めました。それに際して、4,500円)を購入しました。これは効率化を図る意味と、自分へのプレッシャーです。これだけお金かけたんだから放り出すなよ、というプレッシャーです。実際にやってみると、1)身体を動かすので健康的だと感じた、2)耕したところを写真に収めると達成感が得られた、3)机の前でだらだら過ごすより時間を有効に使ったと思えた、など耕す前に思っていたこととはかなり違った感想を持つことができました。

 

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耕し始めたころ

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今朝

これから肥料を購入します。当然、お金がかかりますが、これは未来への投資です。その後も、虫よけのためのネットを購入する、毎日水やりをするなど、お金と多少の労働が必要です。ただ、こんなことを考えていると「野菜を自分で作る」とは、将来の時間を労働で買っている、言い換えると野菜を作ることで将来の時間を節約しているような気がしてきました。これを説明したいと思います

 

・身体を動かす。で耕すのは、とても重労働です。肩が張り、腰に痛みがでます。私の感覚ですと、ラソン大会に出場するための練習を1時間行ったことと、畑を耕す作業の1時間が同程度です。ということは、農作業は労働ではあるが健康のためのトレーニングと捉えることができます。よって、健康を維持するために行っていたジョギングの時間を節約できるばかりか、病気になって病院に行くために費やされる時間を節約できることになります。

・家の裏に畑があるので、車を使わないで収穫できる。些細かもしれませんが、スーパーマーケットに車で買い物に行く時間が節約できることになります。交通事故に巻き込まれるリスク、ウイルスに感染するリスクが下がりますので、病院に行くために費やされる時間を節約できることになります。

・無農薬という安全が確保された野菜を食べる。上記の2つと同様に、最終的には病院に行くために費やされる時間を節約できることになります。

 

これ以外にもいろいろとあるとは思いますが、まとめると、野菜つくりはリスクを低減することで将来の時間を節約していることになるのではないでしょうか?ちなみに、私のブログ「3か月で血圧が下がりました」でご紹介させていただきましたように、食事を野菜中心の生活に変えてから血圧が下がり、その後は正常範囲を維持しています。まさに、一石二鳥を超えて一石三鳥くらいのメリットがあるのではないでしょうか、野菜つくりには!