食いちぎられたプラスチック製のエサを見たとき

 

自分の稚拙さを痛感しました。

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おさらい

野菜をつくり、魚を釣り、オンラインで仕事、と始めた本格的な田舎暮らし、なかなか思うように事は運びません。そこで、新型コロナにびくびくしながら電車に乗って週1回、遠方にお仕事に行っています。さらに、ジョギングする時間を全て農作業に充て、魚釣りで収穫を得るために工夫をする、というのが前回の生活方程式のお話でした。

 

野菜つくり

農作業の方は順調に進んでいます。写真に収まらないくらいに、耕した土地が広がってきました。畑の奥の方にある井戸までのルートを確保することができました。これで、水やりが少し楽になりました。しかし、雑草で覆われているところは、まだまだ残っています。今後も、コツコツと耕していきます。最初の区画(0.25aほど)には肥料や石灰をまきました。4日前です。「2週間くらいは寝かす」ということなので、10日後くらいに作付けします。ここには、キャベツとブロッコリー人参小松菜を植える予定です。プランターにまいたキャベツとブロッコリーの種は、出芽してきました。これらは、ある程度成長してから畑に移動です。人参と小松菜の種は、直接、畑にまく予定です。

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魚釣り

さて、魚釣りの話をしましょう。ミミズでカレイを釣ろうと3回チャレンジしましたが、あえなく玉砕です。ミミズは、畑を耕しているときに時々現れるので、それを確保していましたので問題はありませんでした。ミミズの巣も見つけたので、数も十分でした。問題は、キャスト(遠投)した時に、ミミズが切れてしまうことです。まだ、キャストの仕方を思い出し切れていません、時々投げ損ねてしまいます。そうすると、ミミズさんはエサにもなることができず、どこかに飛んで行ってしまいます。そこで、色々なブログから情報を収集しました。至った結論は、「プラスチックでできたワームと呼ばれている疑似エサに変更すれば、ミミズちぎれ問題は解決するのではないか」です。さらに、狙う魚をカレイから小サバや小アジに変更しました。カレイは1匹300~500円あじは7匹で150円くらいです。小あじは1匹20円ですから、カレイ1匹を釣る間に小あじは15匹釣れる、そんな計算をしました。

プラスチック製のワーム

早速、小あじを釣るためのワーム500円)とワームを付けるためのおもり付き針(1,000円)を購入し、さらに、ライン(糸)も買ってしまいました。PEという名前が付いたものです(1,500円)。以上の出費が、合計3,000円、今の生活では、かなり高額の出費です。昨夕、挑戦してきました。最初は海岸から河口に向けて、移動してテトラポットの上からの釣行です。釣果はゼロ、「ワームに変え、対象魚を変えた」にも関わらず、全く成果は改善されませんでした。海水が澄んでいます。ワームを追ってくる小さな魚を1m先に見ることができます。昔から「見える魚は釣れない」と言いますが、私は見えていても見えていなくても釣れません

その時は突然に

1回投げて手元まで引き寄せ、ワームの状態を確認します。すると、尻尾に相当する部分がわずか1回のキャストでちぎれてなくなっていました。気にせずに何度かやっているうちに、ワームがほとんど全てなくなってしまいます。最初は、「海底やわかめで擦れてしまい、ちぎれたんだ」と思っていました。しかし、ふとした瞬間に気が付きました。これは、子魚が食べたに違いない。だって、ワームを追っかけてきているではないか。そうすると、想像が駆け巡ります。断片化したプラスチックは小魚の口から胃に入る、プラスチックだから消化できない、そのまま胃や消化管に溜まってしまう。もし、この魚を別の人が捕まえ食べたら、そのプラスチックを食べてしまうのではないか・・・・。

 

後悔

愚かでした、この瞬間までプラスチック問題を忘れていました。コンビニのレジ袋が有料化した理由です。プラスチックのストローが、問題になっているやつです。鳥や魚、ウミガメなどの動物の消化管からは、未消化のプラスチックが検出される、その問題です。あーあ、私は愚か者であった。ワームを買う際に気が付かなかったなんて。もちろん、今後はワームで釣ることはありません。魚を釣らなければならないというプレッシャーで、本質を見失っていました。田舎暮らしは、自然とともに生きる暮らしです。その自然に負荷をかけてしまったら、成り立たなくなってしまいます。選挙の1票と同じです。1票だけではどうもなりませんが、その1票で政治を変えることができます。たかがワームでどうこうなるものではないかもしれませんが、ワーム1個が自然を傷つけているのですね。注意します。

 

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一時、生分解性プラスチックとい言葉をよく聞きましたが、どうなっているのでしょうか?修士論文発表会でも聞いたことがあります。普及していないところを見ると、実用化には至っていなのですね。

 

追記:エサはミミズに戻します。ミミズで釣れた場合、釣れた魚の胃の中にはミミズが入っているかもしれません。なので、小魚でも内臓を取り出してから、料理することにします。釣れた場合ですけど!