田舎暮らしで学び直し-発芽とジベレリンと・・・。

今朝は、キャベツの苗を畑に植え付けました。その後で、連結ポットにハクサイブロッコリーカリフラワーの種をまきました。芽が出ますように。

 

少し、反省会します。8月の上旬と中旬、ホウレンソの種を2回まきました。しかしながら、全く芽が出ません。そこで調べると、何を調べたかと言うと発芽に必要な3条件です。皆さんは、覚えていますか?そうです、水、適温、酸素です。ホウレンソウの発芽の適温は、15℃~20℃と種の袋に書かれていました。私の住んでいるところは7月下旬に梅雨明けしてから連日、猛暑です。これでは、発芽しなくて当然です。9月に入って温度が下がってきたら、再度、種まきします。

 

さて、せっかくなので発芽の際はどのようなことが起きるのか、学び直しです。手元には高校の生物の参考者や問題集、図説なんかがあります。そして、インターネット検索もできますので、これらを使って種子の発芽のところを再勉強しました。その中で、植物のホルモンの1つであるジベレリン、「オーキシンは知っているけどジベレリンてなんだっけ」という方も割といるかもしれません。ジベレリンは、転写制御因子です。遺伝子発現を転写段階で調節しています。「ここのところを少し詳しく解説したいと思います」と行く予定でしたが、止めました。もしも真面目に説明したら、皆さんが即刻マウスをクリックし、違うページに移動してしまいそうなので。

 

生物の面白いところは多様性です。春に咲く花と秋になってから咲く花があるように、発芽の時に太陽光を好む植物と好まない植物が存在しています。基本部分は一緒、すなわち、DNA→mRNA→タンパク質という遺伝子発現の経路は大腸菌から酵母、植物そして人まで共通であるのに、一つ一つ種ごとに何かが違い、同じ種の中でも個体ごとにどこかが違っている、奥が深いです。

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多少の知識があっても経験がなければ美味しい野菜を手にすることはできません。日本の子供たちの学習能力は高いが、実学として身についていないという国際的な試験結果があるそうです。炎天下で萎れかかっている植物を見てなぜだろうと考える前に水をやらなければ枯れてしまいます。私も、頭でっかちタイプなので、実学には弱い方です。なので、あーだこーだ考えながら、そして時々ネットや教科書を使って勉強しながら、田舎暮らしを続けていきたいと思います。その経験が積もり積もって、何年か後にはそれなりに野菜が収穫できるようになっていたいです。

 

追記:今日も収穫したコマツナの卵とじをして、美味しくいただきました。