試練の時を迎えています

オンラインのお仕事がさっぱりです。生活方程式が、意味をなさなくなってきました。

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オンラインのお仕事+野菜つくり+魚釣り=田舎暮らし・・・生活方程式①

新型コロナウイルスの感染者数が8月に入り急増しています。9月から10月に次のピークが来ると私は予想していました。予想より少し時期が早まっている感があります。このままじっと田舎で難を避け続けたいのですが、そうはいかなくなってきました。

 

このブログは、今年の6月末に始めました。ブログでアップした写真を基に動画を作りました。YouTubeでご覧いただけます。元大学教授 海のそば 田舎暮らしです(https://youtu.be/fzAIDQq7CtA)。ほとんどすべてのブログ記事を最初から順にカバーしました。内容は、海の景色、庭に咲く花の紹介、畑が徐々に広がっていく様子、魚が釣れなくて悪戦苦闘している様子、4月から始めたオンラインのお仕事がぜんぜんダメなことなどです。95,000km走ったWill Viを30万円で買った話、野菜中心の食生活、関西に引っ越してきた理由や家内の不眠症など、私の田舎暮らし生活にまつわるいろんなことを幅広くお見せしています。

 

こうやって振り返ることが、わりと好きです。時々、まとめて、過去を振り返ります。Twitter研究者(医博)和田忠士)では、新型コロナウイルスの論文を読んで、その内容を発信しています。これまでに2回、振り返りを行いました。1回目は5月と6月にツイートした論文をまとめて動画にしました。2回目は、7月の1か月間にツイートした論文をまとめ、動画にしました。7月分だけで論文は70報です。動画以外に私のホームページに、7月分の内容をPDFとして置いておきました。ご興味のある方はTopページ(https://www.pcr-wada.com)の「お知らせ」のところからご覧いただけます。ただし、新型コロナウイルスに関するツイート内容は、少し難し目かもしれません。

 

こうやってまとめを作りますと、少しだけ心が安らぎます。今まで費やした時間を、後世に残すことができた感じがするからです。高校生の時の宿題で、強制的に内村鑑三後世への最大遺物」を読まされました。この本を読み始める前は、「遺物」と言うのが「悪いもの」という印象でした。そんなわけですから、嫌々、読み始めたことが記憶に僅かに残っています。内容は正しいかどうかわかりませんが、私の解釈は、「自分が生きた証を後世に残すことが大事で、それが積み重なって人類は発展する」というものです。少なくとも40年以上、そう信じ続けています。大学で研究をしている時のそれは、論文でした。今はと言うと、ブログであり、ツイートであり、そして動画が私の後世への遺物だと思っています。私が作っているものが世の中のためになっているかどうかはわかりませんが、少しでもお役に立ちますようにと思っていることは事実です。

 

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畑を広げることと野菜を作ることは、前向きです。それ以外が、さっぱりです。アルバイトを探し始めています。感染者急増中なので、外で働きたくないのが本音です。しかし、背に腹は代えられなくなってきました。何かの記事だったと思うのですが、もともと農業を営んでいた方が自然災害のため多大な借金をしてしまい、それの返済のために仕事を転々としながらお金を返し、50歳を過ぎて山と畑を購入、農業を再開したという微笑ましい内容を目にしました。実際、野菜つくりに挑戦してみると、種をまいたからといって芽が出るわけではありません、芽が出ても虫にそそくさと食われてしまいます。水をやらなければ枯れてしまうかもしれない、という強迫感も付き纏います。台風や大雨などの自然災害が、私の野菜を全滅させる可能性も0%ではありません。そんなことを思い始めると、命を懸けたアルバイト、少し大げさ過ぎですね、田舎という安全地帯で守られた生活から少しだけはみ出さなければならないお仕事を探しているわけです。オンラインのお仕事、数件、舞い込んで来ないかな

 

 

 

 

元肥(もとごえ)と窒素固定とDNA

田舎暮らしを始めています。私の田舎暮らしは、生活方程式で成立するはずでした。

(オンラインのお仕事+野菜つくり+魚釣り)なのですが、最近、事情が変わってきました。原因は、魚釣りです。お金をかけずに魚を釣ろうとしましたが、まったく釣れません。それに、ご近所の道の駅に買い物に行くと、新鮮な小あじが7、8匹150円で売られています。釣りに必要な道具や生餌を購入すると、150円なんてすぐに超えてしまいます。という訳で、お金をかけずに魚を調達することは諦め気味です。

 

オンラインのお仕事は、思ったようにはいきません。原因は、知名度の低さではないかと分析しています。「私に何ができるのか」、お客様に十分に理解していただけないとお仕事はいただけません。お客様に信用していただくことも大切です。こちらは時間がかかりそうですが、知名度アップと信頼度向上を目指し、Twitterやこのブログで情報発信していきます。

 

田舎暮らしにとって一番大事なものは、健康です。そのためにジョギングをしていました。ある時、「ジョギングに費やしている時間をそのまま畑を耕す時間に使えば効率的ではないか」と気が付きました。そしてその日から、もともと畑だったところを覆っていた雑草を取り除き、畑として使えるように土地を広げています。こちらは、着実に前進しています。身体を動かした分だけ、雑草が取り除かれてきます。成果が見えやすいという点で、一番堅実な取り組みだと思いました。新品で購入した鍬は、金属部分が劣化したので交換のため、注文中です。古い鍬は、楔を打ち込み補強しました。

 

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野菜つくりは、少しずつ進んでいます。畑には、キュウリ、ニンジン、コマツナとホウレンソウの種をまきました。キュウリは勢いよく芽が出ました。しかしながら、新芽が虫に食べられているようです。そこで、100均でステンレスざるを購入し、それで覆っています。効果は、あるのでしょうか?小松菜は調子がよさそうですが、ニンジンとホウレンソウはいまいちです。種をまいたところからいろいろ生えてきてはいますが、画像検索したホウレンソウやニンジンの芽とは違うような気がします。なので、こちらはもう一度、種をまき直すつもりです。一方、プランターにまいたキャベツとブロッコリーの種からは、順調に芽が出ています。すくすく成長している感じです。

 

元肥のために、昨日ホームセンターに行って、石灰鶏ふん化学肥料、大型サイズを買ってきました。元肥は、キャベツとブロッコリーを畑に移す前準備です。それから、先のニンジンとホウレンソウも、土地の栄養価を上げ、再度、挑戦する予定です。ホームセンターでは、ジャガイモの種イモが売っていました。タマネギの苗の予約の宣伝も張り出されていました。暑さの峠を過ぎると、本格的な野菜つくりシーズン到来ですね。

 

さて、ここから先はサイエンスです。ちょっとだけ難しい説明をします。肥料の成分は、窒素リン(リン酸)、カリカリウム)です。まず、窒素は空気にたくさん含まれている気体です。なんですけど、植物は葉から窒素を吸うことはできません。そこで、窒素固定細菌という、めちゃくちゃすごい細菌がいて、そいつらが気体の窒素亜硝酸や硝酸、あるいはアンモニアとして植物が吸収できる形にしてくれます。その細菌だけでは間に合わないので、野菜を育てるときは肥料として窒素を供給します。そもそも、なぜ、窒素N)が必要なのでしょうか?それは、遺伝子を作っているDNAデオキシリボ核酸)にNが含まれているからなのです。窒素がないと遺伝子ができない、遺伝子ができなければ生物として生きていけない、この構図が成り立っています。

 

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次のリン酸、実はこれもDNAを作るために必要なんですね。DNAは高分子化合物と言います。高分子とは、大きい分子ということです。なぜ、高分子なのか、それはヌクレオチドという1つのユニットが沢山つながってできているからなんです。植物と我々人間のDNAは共通なので、ヒトを例にして詳しく説明したいと思います。ヒトの1つの細胞には、(60億X 2)ユニットのヌクレオチドからなるDNAが入っています。120億ユニットの全てがつながっているわけではないですが、沢山のヌクレオチドがつながってできています。ヌクレオチドは、リン酸-糖-塩基からなっています。そうなんです、ここでリン酸が使われているんですね。ヒトの細胞は60兆個だとか37兆個だとか言われています。それぞれの細胞1個1個に120億ユニットのヌクレオチドが入っているわけですから、(60兆個の細胞) X (120億ユニットのヌクレオチド)、もうどうでもいい数字ですね。つまり、数えきれないくらい沢山のリン酸が必要なんです。ちなみに前出の窒素N)は、ヌクレオチドの塩基部分に含まれています。だから、こちらも沢山沢山必要なのです。

 

カリウムK)、これはイオンとして働いています。私はカリウムにあまり詳しくないのでネットで調べてみますと、気孔の開閉や細胞膜の電位の調節、細胞内の浸透圧や酵素機能の維持などに必須なようです。気孔は光合成の際に二酸化炭素を吸って酸素と水を出すところですね。膜電位、浸透圧や酵素は、細胞が生命活動をしていくために調整しなければならない環境で、それらを整えるためにカリウムは使われています。

 

窒素・リンカリ以外にも必要な元素は沢山ありますが、今日はこのくらいにしておきます。

 

お疲れさまでした。

 

追記:キューティーハニーは、空中元素固定化装置を腕に巻き付けていました。アゾトバクタークロストリジウム、生物の試験の時に覚えなければならない窒素固定細菌です。この細菌がやっていることを、空中元素固定化装置はやってくれます。

 

 

ワクチンに興味ある人、まずは免疫キーワードを覚えましょう

田舎暮らしを始めたばかりの私は、ちょっと前まで大学で研究をしていた分子生物学でした。遺伝子の研究をしていました。遺伝子は、いろんなところに顔を出します。基礎研究だけではなく応用研究として、がんや炎症、ウイルス感染などにも関係します。だから、そちらの勉強もします。がん、炎症、ウイルス感染って、免疫と関係しているんですよ。

 

免疫の勉強は、大変です。役者が多すぎます。覚えることが、沢山ありすぎです。教科書を読んでも、早々に覚えられるものではありません。この苦手意識はいまだに続いています。新型コロナウイルスの論文を読んで毎日ツイートしていますが、免疫に関係するところは、今でも苦労しています。

 

今は新型コロナウイルスが流行しているので、このブログをたまたま読んだ人の中にも、ワクチン開発について関心のある方がいらっしゃるのではないでしょうか。あるいは、たまたまこれを読んだ方が、学生さんかもしれませんね。そんな方々に向けて、西城秀樹(Saijo Hideki)さんの大ヒット曲YMCAを使った免疫の重要キーワード暗記法をお伝えしたいと思います。これは、YouTubeで動画配信(https://youtu.be/uJ4OOeYK8D0)してますから、全部を知りたいという方はそちらを視聴してください。このブログは、さわりの部分だけです。

 

それでは、免疫のキーワードを覚えましょう。

 

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YMCAからです。YMCAYは、そう免疫と言えば抗体ですね。Yの形が抗体の形なんです。Vになっているところで、抗原を捕まえます。そこを可変部位と言うんですよ。真っ直ぐな部分は定常部位です。生物で大学受験を考えてる学生さん、「抗体の構造を書いてください」なんていう問題出ますから、教科書見てY字型をしっかり描けるようにしましょう。

 

次はMです。これは、3つあるんですね。なぜ3つ、それはMittu(みっつ)のMだからです。1つ目は、モリーB細胞やT細胞のモリーMです。モリーとは、免疫記憶されるということです。一度、ウイルスに感染するとそれに対する抗体が体の中に作られ、長い間、その情報は保存されます。感染したウイルスを記憶する、すなわちメモリーするのがB細胞とT細胞の役割なんです。次のMは、マクロファージMです。マクロファージは外から入ってきた侵入者を包み込んでやっつける力を持っています。頼もしいですね。そして3つ目のMが、MHCMです。エム・エッチ・シーと読みます。「これは聞いたことないぞ」という方もいらっしゃるかもしれませんね。MHCは、マクロファージが外から侵入してきたウイルスを包み込んでばらばらにして、そのウイルス情報をT細胞に伝える際にMHCを使います。ウイルス情報の伝達を仲介するのがMHCです。

 

次はYMCACCサイトカインです。サイトカインを英語で書くと、CytokineなのでCです。サイトカイン免疫系の細胞間のコミュニケーション(情報の伝達)に使われているものです。新型コロナウイルスが感染した患者さんの血液中には、サイトカインIL-6がたくさん検出されます。サイトカインが異常に大量に作られると、サイトカインストームが生じて非常に重篤な状態に至ってしまいます。

 

そして次は、YMCAA、それは抗原です。Aじゃないじゃないかと思われる方がいらっしゃるかもしれませんね。抗原アンチゲン(Antigen)なので、A抗原です。抗原は抗体と結合します。ウイルスのタンパク質が、抗原です。ウイルス、すなわち抗原は、Y型をした抗体と結合します。この結合により、ウイルスが細胞に感染することができなくなります。抗体が、邪魔をするわけです。このような抗体の力を利用したものが、ワクチンです。メモリーBやT細胞がウイルスを記憶する話を先に書きましたが、ウイルスにかかる前にウイルスのタンパク質を身体に注射して入れこむと、それに対する抗体ができます。ワクチンでは、この力を利用してウイルスの侵入を防ごうとします。

 

YMCAでお示ししたキーワードは、このように全てワクチンと関係しています。

 

こんな感じで、覚えていきます。しかし、これから全部を説明すると大変長くなるので、そろそろ止めます。さらに詳しいことを知りたい方は、私の動画(https://youtu.be/uJ4OOeYK8D0)を観て下さい。

 

西城秀樹さんの名前のアルファベットを利用して覚える免疫キーワードは、以下の通りです。

H:ヘルパーT細胞

Iインターフェロン

D:伝染病

E:液性免疫、体液性免疫とも言います

K:キラーT細胞

I:インターロイキン

 

SA:細胞性免疫

I:イムノグロブリン免疫グロブリン

J:樹状細胞

O:オプソニン作用

以上です。お疲れさまでした。

 

追記:免疫だけではなく、生物では沢山のキーワードが出てきます。それぞれ工夫して覚えましょう。私と一緒に勉強したい方がいらっしゃいましたら、ご一報ください。

私の右手にはチタンが埋め込まれています

田舎暮らしの準備が、だいぶ整ってきました。魚は相変わらず釣ることができません。そろそろ、夕ご飯のおかずを釣で調達することはあきらめムードです。野菜つくりの方は、とはいっても畑の準備段階なのですが、草原と化していたところの雑草を取り除き、徐々に畑として復活してきています。毎日、1時間から2時間程度、鍬を使って耕しています。

 

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手術直後の写真 ねじは抜いていません、プレートも入ったまま


実は、私の右手首周辺にはチタンが埋め込まれているんですよ。未だに固定用のねじは刺さったままです。これは、2011年の秋にトライクで壁に衝突し、複雑骨折してしまった時の手術からです。見た目には全く分かりません。自分でも本当にチタンが埋め込まれているのか、わかりません。手首の傷跡は手術の証拠なのですが、鍬は使えるしゴルフはできるしと、機能的には全く問題ありません。なので、普段気に掛けることは一切ありません。

 

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子供のころから3輪車が大好きでした。その延長で、40歳の中頃に大人用の3輪車トライクを衝動で買ってしまいました。母親から2輪車は危険だから絶対にダメだと言われていましたので、3輪車にしました。「路面が濡れていても転ぶ心配がないから大丈夫だろう」と言うことで購入したわけです。しかし、あれは朝の5時前でした。研究室に向かっている途中で交差点を右折する際に曲がり切れず壁に衝突です。トライクは前側がぐしゃぐしゃ、私の右手は激痛です。両足もかなりの打撲です。トライクは修理工場へ移動、私はと言うと最寄り駅までパトカーで連れて行ってもらえるかと思いきや、「歩けそうですね、自分で帰ってください」と警察官からの冷たい一言、それなので足を引きずりながら電車に乗り研究室に向かいました。早朝出勤です、事故を起こしたにもかかわらず遅刻することはありません、その日の業務をこなしました。しかしながら午後になると右手の痛みに耐えきれなくなり、夕方の会議終了後に早退、自宅マンション隣の敷地にある病院に行きました。そして、複雑骨折が判明したわけです。

 

手術のための入院です。当時、家内は不眠症で大変な時、私が外泊するなどありえません。本当は1週間程度入院しなければならないところを3泊4日で退院です。事故を起こしてしまった引け目があります、家の隣に病室があったにも関わらず家内のために外泊は最低限ということになりました。思っていたよりも早くギブスは外れました。リハビリもそれほどきつくはなく、無事に回復させていただきました。

 

現在、トライクは大変重宝しています。田舎道は、道幅が狭いです。軽自動車でもすれ違えないくらいですが、そこをゆっくりトライクで移動しています。3輪車です、安定しています。ゆっくり走ることができます。狭い道、車はもちろん人もほとんど歩いていません。コンビニに買い物に行く時と海を見に行く時、ご近所迷惑にならないようにマフラー音を小さく響かせながら移動しています。

 

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数日前にまいた種から芽が出てきました。田舎暮らしが本格的に始まったんだなと言う実感が湧いてきました。キュウリ、ホウレンソウ、コマツナ、ニンジン、キャベツにブロッコリーの種をまきました。キャベツとブロッコリーは、プランターを使っています。苗で植えたナスは調子がよさそうですが、だいぶ葉っぱが虫に食われていますミニトマトは元気がないです。種まきカレンダーとにらめっこしながら、次の野菜の種を探しています。それにしても鍬が使える右手でよかったです。直接見ることはできませんが、チタンが埋め込まれている右手でこれからも畑を耕していきます。  

 

種をまきました

いよいよ梅雨明けです。昼前からは、サングラスをかけないと目が開けていられないくらい強い陽射しとなりました。午前中の早い時間に種まきをしました。「水やりすぎかな」と思っていましたが、先ほど写真を撮りに行ったらすっかり表面は乾いています。もう一回、夕方に水やりしました。

 

新型コロナの猛威は止まりません。防止策を施さないと、このままでは急激に感染者が増加することは火を見るよりも明らかです。経済のダメージを考えると、再度緊急事態宣言を発する奇策に出ることはないでしょう。外国の事例でわかるように、感染者が急増すれば死亡する人も増えてきます。それが100なのか1,000なのか、あるいは10,000なのか、踏み絵ではないですが日本人がどの程度の数字までなら耐えられるか、本意を試されているように思ってしまって仕方がありません。

 

緊急事態宣言は出ないまでも、自粛に近い状態になるのではないでしょうか、それも自然発生的な。感染リスク回避のための行動パターンの変化です。ほとんどの人が嫌うものの第1位は、電車、バス、モノレールの交通手段ではないでしょうか。もちろん、密になるからです。それらを避けるためにテレワークを希望する、学生ならばオンライン授業を希望する、通勤・通学時間を大幅にずらす、そして週末は家で過ごすなど、自主的な行動パターンの変化がごく自然に起こるような気がします。

 

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1つの畝に2つの線をスコップで引き、少しずつ種をまきました。

今日、私は種をまきました。これは一種の宣言と受け取ってもらって差し支えありません。「田舎という安全地帯から出ないぞ」と言う。そういう意味では、このところの感染者急増が、私の背中をごつんと押したような気がします。種をまいたということは、これから収穫まで、はほぼ毎日畑に出ることになります。本当に収穫できるのだろうか、虫や動物あるいは病気のトラブルに見舞われないだろうか、水やりが足らず枯れてしまうようなことはないのだろうか、結局何も採れなかったら徒労ではないか。本当に野菜を作ることにこんなに時間を割いて、生活費を稼ぐ方は大丈夫なのだろうか?こんなことを考えていたらこの前まで見えていた我々家族の明るい未来が、少しずつぼんやりと霞んできています

 

家内にせっつかれ、先ほど1件、履歴書を送りました。ドラッガーはどうしたんだ、私は5年後、10年後、いや20年後の充実した田舎暮らしを見ていたのではないのか?でも、家内が言うんです、「採用になる可能性が出てきたら、その時本気で考えればいいんじゃないの」。私は、「だけどさ、これから新型コロナが流行るんだよ、そんなところに敢えて行けとお前は言うのか(怒り)」、もちろん心の中での独り言です。

田舎暮らしに順化してきた私

 

歳のせいなのか、はたまた新型コロナのせいなのか、あるいはそれ以外の理由なのかはわかりません。私は、変わりました。何が変わったか、それを一言で説明するのは大変難しいです。昨日、ゴルフから戻ってきて考えてしまいました。

 

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良い天気の中でのゴルフです

昨日は、数か月ぶりにゴルフに行きました。一人予約システムを利用して、全く面識のない方3名とゴルフ場で顔合わせし、18ホールを回りました。以前、何度か一緒にラウンドさせていただきました、ここでは仮にYさんとしましょう、Yさんはとてもお上手です。時々、ゴルフコンペで優勝か、それに近い賞を受賞されます。そんなYさんから受賞品であるゴルフプレー無料券を頂戴しておりました。それの有効期限が7月31日だったものですから、昨日、ゴルフのコースに出ることになったわけです。

 

天気は良く、ご一緒させていただきました方々にも恵まれ、大変楽しくプレーさせていただくことができました。数か月の間の練習はたった2回、なので身体がゴルフを忘れていました。そのため、左手にはめたゴルフグローブの端がスイングごとに右手首に擦れてしまい、手首の皮が剥けながらの痛い痛いプレーです。一緒に回った皆さんは私よりスコアーが良く、100を余裕で切っています。私は、101でした。一方、ゴルフ場は数多くのプレーヤーでにぎわっていました。ゴルフ場が決めた新型コロナ感染防止用のルールに従って、皆さん、それなりのソーシャルディスタンスを保ちながら、楽しんでいらっしゃるようです。シャワーはOKなのですが、新コロルールのために湯船につかることはできません。昨日はシャワーを浴びずに直帰しました。新型コロナが広がって以来、家にこもっている日々が続いています。皆さんが共同で使うシャワールームや脱衣場に入りたくなかった、というのが本音です。家に帰り着くと、テレビでは大阪や名古屋での感染者急増の速報が出ていました。それを聞いた途端、一緒にラウンドさせたいただきました3名の方々には大変申し訳ないのですが、その中に感染者の方はいなかったのか、とても心配になってきました。

 

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前の組を待つ間、木陰で涼んでいました

ゴルフに行く前の準備もありますが、帰って来てからの片付けも大変です。昨日はたまたまだったのですが、洗濯機が動かない状態になって私を待っていました。いつものように汗にまみれたゴルフウエアーを洗濯機に投げ込むだけで終わり、というわけにはいきません。ご機嫌斜めの家内を横目に見ながら、洗濯機を動く状態に戻しました。さらに、正常に動くか確認するため、私のウエアーを洗い、ついでに冬物のズボンを洗い、など後片付けに追われる一日になりました。

 

ゴルフ場がご近所にあれば言うことはないのですが、車で片道約1時間かかります。山の中腹に造営されたゴルフ場なので、近づくにつれ路面は荒れてきます。以前、山の中のキャンプ場でのBBQからの帰り道、悪路のためにパンクしてしまったことを思い出しました。帰り道ではポロシャツが汗ばんでいます、気持ち良い運転ではありませんでした。街に入ると車の数が急に増えます。一台前を走っていた高齢者マークの軽自動車が、車線を越えて急に私の前に割り込んできました。久々の急ブレーキです。「擦らないでよかった」と一安心です。そんなこんなで何とか家に到着すると、灼熱の太陽が待ち受けていました。駐車場から家までそんなに遠くないのですが、ゴルフバックを家に運ぶだけで汗が噴き出しました。そして、洗濯機となるわけです。ゴルフウエアーを着ていたのは神様からのお知らせだったのかもしれません。

 

今日の内容をまとめると、「ゴルフに行って帰るのは大変だ」、ということになります。数か月ぶりのゴルフだったのに、新型コロナに感染した可能性なんか考えたくなかった、ガソリン代がかかった、交通事故に巻き込まれる可能性があった、パンクするかもしれなかった、往復するだけで2時間使ってしまった、プレーの楽しさは嫌な嫌な思いで打ち消されることになったわけです。「いっそゴルフには行かず、畑を耕していればよかった」、そんな思い至るなんて。もし、ゴルフに行っていなかったら、1.お金が減らない、2.新型コロナに感染しない、3.交通事故などのトラブルに巻き込まれない、4.(行かないで畑作業を行えば)生産的である。田舎暮らしのメリットとしてリスク回避があります。こんな考え方をするようになったのは、私が田舎暮らしに順化した証なのかもしれません。

 

そのうち、このブログに書いたことをすっかり忘れ、そそくさとゴルフ場に行っている自分がいると思います。もし行くことになったとして、きっと新型コロナが去ってからだと思います。そう考えてみると、私を変えた最大の理由は新型コロナのような気がしてきました。

 

追記:これまではゴルフの前日は睡眠薬を飲まないと眠れないほど興奮していました。しかし、今回は全く飲まずにぐっすり眠れました。なぜだったのか、わかったような気がします。

田舎暮らしのためのオンラインのお仕事

私の田舎暮らし生活方程式①では、野菜つくり魚釣りオンラインのお仕事を組み合わせた生活様式を考えています。本日は、オンラインのお仕事について紹介させていただきたいと思います。

 

最近の活動

Twitter新型コロナウイルスの最新の学術論文を紹介しています。パソコンでご覧の方は、右側のタブから移動できます。

 

YouTube:「大人の学び直し」について動画で紹介しています(https://youtu.be/os7wByEMEtg)。オンライン限定で生物を一緒に学ぶオンライン家庭教師です。平日のお昼の時間帯を利用しますので、めちゃくちゃ安い授業料に設定させていただきました。ご興味ある方は、動画をご覧ください(動画の後半部分で詳しく授業内容を説明しています)。高校生向けの教科書を教材として使う予定です。

 

YouTube:「コロナウイルスで学ぶ生物」というタイトルで動画を配信しております(https://youtu.be/RtH6FpAlJ_M)。遺伝暗号の解読の仕方を、易しく丁寧にわかりやすく説明させていただいております。ウイルスへの変異の入り方については、2回目で遺伝暗号と結び付け説明させていただきました。ご興味ある方はご覧ください。

 

YouTube:「もし私が生物の入試問題を作るとしたら」と題して、同じく動画を配信しております(https://youtu.be/uJ4OOeYK8D0)。新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、将来、お医者さんになる予定の学生さんに何がわかっていて欲しいか、そんなことを思いながら問題を考えてみました。免疫のキーワードの覚え方を、西城秀樹さんのYMCAをお借りして、ご紹介させていただきました。高校生だけではなく大学生の皆さんを対象にしたオンライン家庭教師も行っています。ご興味のある方は、私のホームページからお問い合わせください(https://www.pcr-wada.com)。パソコンでご覧の方は、右側のタブからも移動できます。

 

その他、医学部専門の大学受験予備校で「生物」を教えています。週1回、職場まで電車で通っています。生活を支える貴重な収入源です。将来、お医者さんになることを夢見て一生懸命勉強している学生さんの夢の実現をサポートしています。

 

こんな感じで、生物に関係した教育関係のお仕事させていただいております。

 

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新型コロナウイルスのため、「お子様を塾に通わせるのはちょっと不安」とご心配されているお父様お母様、オンラインでの家庭教師はいかがですか。すでに何名かの生徒さんの指導をしておりますスマホでは厳しですが、ある程度のスペックのパソコンがあれば、設定はそれほど難し事はございません。お手伝いさせていただきます。オンラインでの適切な指導ができるか確認後、実際の勉強指導を開始させていただきます。ご興味のある方がいらっしゃいましたら、私のホームページからお気軽にお問い合わせください(https://www.pcr-wada.com)。

 

家庭教師では勉強のサポートに加えて、研究者になるために私はどんな勉強をしてきたか、どんな勉強をすべきか、どのようにものを考えたらよいのか、英語の力を伸ばすためには何をしたらよいかなど、英語が苦手だった私の経験も織り交ぜながら、実際に英語が使えるようになった私の勉強法をご指導させていただきたいと思います。